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物流システムの導入で解決できる中継輸送の課題とは

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長距離・長時間に及ぶ運行において、途中の中継地点で他の運転者と乗務を交替する輸送形態が「中継輸送」です。中継輸送の導入にあたって、物流システムの導入は大きな役割を果たします。ここでは、中継輸送の概要や課題、対応策について説明します。

中継輸送とは

中継輸送とは、長距離・長時間の運行において、中継地点でドライバーが交替する輸送方式です。この方法により、ドライバーの負担を軽減し、法令遵守を促進するとともに、安全性の向上にも寄与します。

中継輸送の方式は、主に3つあります。

  • トレーラー・トラクター方式
    中継拠点でトラクター(牽引車)を付け替える方法です。ドライバーの運行距離を短縮し、日帰り業務が可能となります。ただし、牽引免許を持つドライバーが必要です。
  • 貨物積み替え方式
    中継拠点で貨物自体を別の車両に積み替える方法です。複数の営業所からの荷物を集約して配送する際に有効ですが、積み替え作業に時間と手間がかかる点が課題です。
  • ドライバー交替方式
    中継地点でドライバーのみを交替し、車両はそのまま目的地へ向かう方法です。車両の積み替えが不要で効率的ですが、交替地点までの移動手段や待機場所の確保が必要となります。

中継輸送の課題

中継拠点の整備とコスト

中継輸送を実施するには、ドライバーの交替や貨物の積み替えを行うための中継拠点が不可欠です。これらの拠点の設置や維持には、土地の確保や施設の建設など多大なコストがかかります。

特に、拠点の立地条件が整わない場合、効率的な運行計画の策定が難しくなります。

ドライバーの確保と育成

中継輸送では、各区間を担当するドライバーが必要です。しかし、運輸業界全体でドライバー不足が深刻化しており、人員の確保が課題となっています。

また、トレーラー・トラクター方式では、牽引免許を持つドライバーが求められるため、資格を持つ人材の育成や採用が課題となっています。

貨物の積み替えによる効率低下

貨物積み替え方式では、中継拠点での積み替え作業が必要です。積み替え作業には時間と手間がかかり、輸送全体の効率が低下する可能性があります。

特に、積み替え時の貨物の取り扱いによる損傷リスクや、作業中の安全管理も重要な課題です。

運行管理の複雑化

中継輸送では、複数のドライバーや車両が関与するため、運行管理が複雑になります。各区間のスケジュール調整や、中継拠点での点呼・連絡体制の確立など、従来の一貫輸送に比べて管理すべき事項が増加するでしょう。

運行管理者の負担が増大し、ミスやトラブルのリスクも高まる可能性があります。

法令遵守と安全性の確保

中継輸送を導入する際には、労働基準法や道路交通法などの関連法令を遵守する必要があります。特に、ドライバーの労働時間管理や安全運転の確保が重要であり、これらを徹底するための教育やシステムの導入が求められるでしょう。

また、中継拠点での点呼や健康チェックなど、安全管理体制の強化も必要です。

中継輸送の課題の解決方法

スワップボディ車両の採用

スワップボディ車両は、荷台部分を簡単に交換できる車両で、牽引免許が不要です。中継地点で荷台のみを交換することで、積み替え作業の手間と時間を削減できます。

KICHINANでは、千葉から大阪間の輸送の際、中継地点を静岡県と愛知県の2か所に設けています。異なる業界の貨物を、スワップボディ車両を活用し、中継地点に運んでいます。また、デジタル技術を活用し、物流の可視化を進めました。トラックの位置情報および状況の把握が可能となり、トラブルや遅延への迅速な対応が実現されたことで、安定的な運行管理が達成されています。

参照元:KICHINAN公式HP(https://www.kichinan.co.jp/journal/recruit/what-relay-transportation/)

複数連携にて車両を相互使用

2つの事業者が連携してドライバー交替方式の中継輸送を実施することで、ドライバーの負担や労働時間の軽減が可能になります。

国土交通省の自動局貨物課によると、複数連携で車両を相互使用し、ドライバー交替方式を採用した事例では、日帰りで勤務できる魅力が外部に伝わったことで、若年層のドライバー職への応募が増えたようです。

参照元:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001479246.pdf)

物流システムを導入して中継輸送の課題を解決しよう

物流システムの導入は、中継輸送のさまざまな課題の解決につながります。実際に課題へ対応するためには、具体的な課題を把握し、それに合った方法を見つけることが重要です。

中継輸送の課題に迅速に対応するためにも、物流システムの導入を検討しましょう。

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