公開日: |更新日:
国際化の波が広がるにつれて、ビジネスチャンスも増えていきます。国際物流に対応できれば、利益拡大を期待できるでしょう。しかし国際物流には国内物流にはない課題もあります。ここでは、国際物流の課題と解決方法をまとめました。
国際物流とは?
国家間で行われる物流
国際物流とは、国境を越えた物流を指します。「日本からアメリカへ」「ベトナムから日本へ」といった物流です。「海外物流」と呼ばれることもあります。 国際物流には、国内物流とは異なる手続きや業務、課題があります。
例えば航空や船便での輸送に耐えられる梱包やインボイスの作成、通関手続きによる遅延などです。 日本は島国のため、国際物流には航空機もしくは船舶の利用が不可欠です。両者の輸送にかかる費用や時間は、大きく異なります。航空機は早いかわりにコストがかかり、船舶は低コストでも時間がかかります。
国際物流の課題
トラッキングの困難さ
国際物流は、配達完了までに複数の国(トランジットの場合)や企業、機関を通過するため、トラッキングが困難です。荷物が現在どのような状態で、どのような手続きをしている段階かが不明瞭で、輸送会社に問い合わせても「調査しないとわからない」「おそらく税関手続き中だろう」といったあいまいな回答しか得られないこともあります。
配達完了までの時間
国際物流に必要な書類の準備や梱包作業、現地での通関作業、悪天候による遅延など、国際物流の配達完了までには時間がかかります。事前に予測していたリードタイムを大幅に遅れてしまうことも起こり得るでしょう。
在庫量やコストの分析
輸送状況やリードタイムが読みにくい国際物流においては、「どのくらい在庫を抱えておけばいいのか」「発注にたいしてどのくらい費用がかかるのか」などの分析が困難です。
国際物流の課題に対する解決方法
物流システムによるトラッキング
ブラックボックスになりがちな海外物流のソリューションが、物流システムです。輸送状況をトラッキングできます。また荷受人と輸送状況を共有して、遅延やトラブルを前もって知らせることができれば、信頼低下を防止できるでしょう。
物流システムによる在庫管理
海外物流の取引履歴から過去の発注データを分析すれば、適正な在庫量を計算できます。国際物流には予想できないトラブルも起きるため、管理しきれない部分もありますが、在庫の余剰をある程度コントロールできるようになります。
物流システムを導入して国際物流の課題を解決しよう
国内物流とは異なる点の多い国際物流においては、予期せぬトラブルが起こり得ます。物流システムを導入すれば、トラブルへの対応がしやすくなります。物流システムを導入して、国際物流の課題解決を図りましょう。