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物流システムをスムーズに活用するためには、「基本用語」を知っておく必要があります。基本用語がわからなければ、活用しきれないことがあるかもしれません。そこでここでは、物流システムの活用にあたって知っておきたい基本用語の例をご紹介します。物流をより効率化するためにぜひ参考にしてください。
物流システムに関わる基本的な用語例
フィジカルインターネット
物流システムにインターネット通信の考え方を取り入れたシステムのことです。インターネットにおけるパケット交換の考え方を、物流システムに流用しています。たとえばいくつかの企業が、倉庫やトラックを共有して配送や積載効率を高めることなどが該当します。
リバースロジスティクス
「逆転物流」「還流物流」と呼ばれることもあります。ユーザーから販売者へと向かう物流のことであり、「返品」が該当します。返品は輸送コストが高くなる傾向にあり、さらに対応次第ではユーザーの満足度が低下してしまうことも少なくありません。そのためリバースロジスティクスを最適化し、スピーディーに対応することが求められています。
ラストワンマイル
ラストワンマイルは直訳すると「最後の1マイル」ですが、距離ではなく段階的なことを指します。ユーザーに商品が届く最終段階のことであり、配送を迅速化する上で「ラストワンマイルの最適化」が重要視されています。
ドローン配送
最近ではドローンで商品の配送を行う「ドローン配送」も導入されてきています。通販サイトでの購入が一般化する中で、配送員の人員不足は深刻な問題です。そこでドローン配送を活用して人員不足を補うアイデアが推進されています。ドローンであれば渋滞などの影響も受けず、より迅速な配送を目指せるはずです。
マイクロフルフィメント
マイクロフルフィメントは、小さな拠点を数多く設置して、通販サイトでの購入品をいち早く届けようとする物流システムのことです。たとえば一箇所に大きな倉庫を1つ設置するよりも、小さな倉庫を全国5箇所に設置した方が迅速に商品を届けられます。そのように拠点の分断化を行おうとするシステムです。
BOPIS(ボピス)
BOPISは、通販サイトからの購入品を店舗で受け取れる物流システムのことを指します。つまり通販サイトでの購入は、店舗で受け取れるようにするための「予約」であるという考え方です。ユーザーは店舗にて商品を探す手間がなくなります。
BORIS(ボリス)
BORISはBOPISの考え方を逆転させたもので、通販サイトにて購入した商品を、ユーザーが店舗にて返品できるシステムのことです。店舗にて返品できれば、返送手続きや返品のための梱包が不要となり、ユーザーの満足度が高まります。
物流システムに関わる基本的な用語を効率良く覚えるには?
物流システムの基本用語には覚えにくいものもあるため、効率よく覚えるための方法を知っておきましょう。
実際に使ってみる
基本用語を覚えるには、実際に使ってみるのが効果的です。実体験と用語がつながるため、記憶に残りやすくなります。「物流システム基本用語集」などを読んで覚えるよりも効率的な方法です。
わからないときは必ず調べる
物流システム基本用語でわからないことがあれば、都度調べるようにしてください。わからないことをそのままにしておくと、間違った使い方をしてしまうこともあります。疑問が生じたら、正しい意味を調べることでより記憶に定着しやすくなるはずです。
物流システムの基本的な用語を理解しておこう
物流システムのシステム開発を行ったり使いこなしたりするためには、基本的な用語を理解しておかなければなりません。わからない物流システム用語があれば都度調べ、実際に使ってみて実体験として身につけていきましょう。