Logi Deve

物流システムの導入で対応できるフリート管理について

公開日: |更新日:

物流システムを導入すると、フリート管理が効率よく行えるようになります。企業が保有している車両の運用や維持管理がしやすくなり、業務効率化や安全性の向上につながるでしょう。

ここではフリート管理の目的や仕組み、メリット・デメリットやフリート管理を行う際のポイントを紹介します。

フリート管理とは?

フリート管理は、企業の保有しているトラック・バス・配送車などを含む複数の車両を、効率よく運用・維持するための管理プロセスのことです。物流業界の場合は、配送車がフリート管理の対象となる車両です。

フリート管理の目的

フリート管理の目的は、車両の運行コストを抑えながら、業務効率をアップさせることです。そして、安全でかつ効率の良い運用を確保することを目的としています。管理には、さまざまな種類があります。

  • 車両の追跡、運行管理
    GPS・テレマティクスシステムを利用し、車両の現在位置・走行経路をリアルタイムで監視しながら効率的な運行を支援します。
  • メンテナンス管理
    車両の定期的な点検・修理をスケジュールして、故障を防ぎながら車両の寿命を延ばすためにメンテナンスします。
  • 燃料管理
    車両ごとの燃費消費を記録し、無駄な燃費消費を抑えるための管理を行います。
  • 運転手管理
    運転手の勤務時間や休憩時間、そして運転挙動を監視して、安全性に配慮した運行をサポートします。
  • 安全管理
    車両に搭載されているセンサーやドライブレコーダーを活用しながら安全運転を推進し、事故のリスクを低減します。
  • コスト管理
    燃料や保険、車両購入など車両にかかるコストを管理しながら、効率の良い運用を目指します。

フリート管理のメリット・デメリット

フリート管理のメリット

コストの削減が可能

フリート管理による大きなメリットは、コスト削減です。フリート管理の導入により、燃費の悪化要因が特定しやすくなり、無駄なアイドリング・不必要な走行を防ぎます。また配送に関して効率的なルートを選定できるため、燃費消費も抑えられるでしょう。

さらに、定期メンテナンスのスケジュール管理を行うことで、車両の故障リスクを軽減。突発的に発生する修理費用が抑えられます。予防で実施する整備が車両寿命を延ばし、結果としてコストの削減につながります。

業務効率がアップする

業務効率のアップも、フリート管理の導入におけるメリットです。適した配送ルートや運行ルートが自動的に設定され、渋滞・無駄な迂回が防げるでしょう。配送時間の短縮につながり、効率よく業務が行えます。さらに、運行時間やドライバーの運転時間、車両の稼働状況なども一元管理でき、時間の無駄が減って業務効率のアップにつながるでしょう。

フリート管理のデメリット

導入や維持のコストがかかる

フリート管理システムを導入する場合、導入コストと運用維持コストがかかります。導入には、ソフトウェアやハードウェアの購入・設置・運用に関係する初期費用が発生するでしょう。

また、GPSデバイス・センサー、通信機器なども用意しなくてはなりません。また初期投資だけで終わらず、運用するためにはソフトウェアの更新やデータ通信費用など、継続的なコストが発生します。長期で利用する場合、次第にコストが負担に感じる可能性があるでしょう。

トレーニングを必要とする

フリート管理を導入するとなると、まずは従業員に対するトレーニングが必要です。新しいシステムの導入で指導者自身も不慣れな状態だと、トレーニングが思うように進まないこともあります。また、一度のトレーニングで全員が完璧に覚えられるとは限らず、きちんと全員が理解できるまでには時間が必要です。

プライバシーの問題が発生する

GPS追跡・運転挙動のモニタリングなどにより、ドライバーが「運転を監視されている」と感じやすいです。新たに導入するとなれば、余計に違和感を覚えやすくなるでしょう。ドライバーの不安や不満が、会社全体の雰囲気に悪い影響を与えたり、ドライバーのモチベーションを低下させたりする恐れがあります。

物流システムでフリート管理を行う際のポイント

適したフリート管理システムを選定する

フリート管理システムには、さまざまな種類があります。フリート管理を導入する目的を明確にし、導入後にどのような変化を目指したいのか、具体的な目標を設定しましょう。

そして目標に合わせて、適したフリート管理システムを選定することが大切です。複数のフリート管理システムを比較して、必要な機能が備わっているかをチェックしましょう。

教育プログラムを整える

フリート管理の導入にあたり、従業員への教育は必要不可欠です。しっかりと教育をしていないと、フリート管理の効果が得られず無意味になってしまいます。利用方法、エコドライビング技術などを含め、運転手に対して定期的にトレーニングを行いながら、よりシステムを有効活用できるように促しましょう。

物流システムを導入してフリート管理に対応しよう

フリート管理によって、今までよりも効率よく・安全性が高い配送が叶えられるでしょう。しかし、気を付けなくてはいけないのが、従業員の理解を得たうえで導入することです。

特に運転手にとっては、監視されているように感じる、運転がしづらくなったという声もよく聞きます。きちんとコミュニケーションをとりながら、安全で効率の良い運転をしてもらえるように働きかける必要があるでしょう。

PICK UP
中⼩物流企業におすすめの
システム開発会社3選

国が進める中小企業へのシステム導入の支援事業に加入をし、積極的に中小企業をサポートしており、物流のパッケージシステムの開発経験があり、物流企業との取引実績もある会社を3社紹介しています。

シーズウェブ
物流に関する開発実績
  • 物流システム(WMS)
  • 生産管理システム
  • 販売管理システム
  • 送り状発行システム
  • ハンディターミナルによる検品システム
  • ⽂字認識HHTによる検品
  • 顔認証を使った勤怠管理システム
取引実績
  • ⽇本通運株式会社
  • ⽇本郵便株式会社
  • JR東海物流株式会社
  • 株式会社ドコモCS
  • 日産トレーディング株式会社
  • 日産クリエイティブサービス株式会社

公式HPから問い合わせてみる

日本ソフテック
物流に関する開発実績
  • スタッフ管理システム
  • デリバリーPOSシステム
  • 各種ハンディターミナル
  • 電子発注システム
  • 電子データ交換システム
取引実績
  • 株式会社日立システムズ
  • NECソリューションイノベータ株式会社
  • 株式会社NTTドコモ
  • 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ北陸

公式HPから問い合わせてみる

ブレスビット
物流に関する開発実績
  • 製造所向け 生産管理システム
  • 運送業業務管理システム
  • 運送業操配システム
  • テレショップ向け 販売管理システム
  • 流通業データベース・DWH構築、コンサルティング
取引実績
  • 東芝情報システム(株)
  • 三菱電機グループ

公式HPから問い合わせてみる

PAGE TOP