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物流システムの導入で解決できる再配達問題とは

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再配達問題は、物流業界だけでなく消費者や社会全体に影響を及ぼす課題であり、その解決に向けた取り組みが進められています。ここでは、再配達問題の概要や課題、解決方法について説明します。

再配達問題とは?

再配達問題とは、配送業者が指定した日時に荷物を届けられず、不在のため再度配達が必要になる状況を指します。再配達問題は、物流業界が抱える主要な課題の1つです。配送コストの増加やドライバーの負担増大、環境負荷の増加といったさまざまな影響を引き起こしています。

再配達問題の背景には、さまざまな生活の変化が影響しています。共働き世帯の増加や生活時間の多様化など、ライフスタイルの変化により指定時間に荷物を届けられないケースが増加しています。また、ネット通販の拡大も大きな影響を与えているでしょう。ECサイトが普及したことで宅配便の利用が急増したものの、不在で配達できない状況も多くなっているようです。

再配達防止が重要な理由

配達コストが増加する

配達会社は、再配達が発生するたびに配送にかかる人件費や燃料費などの配送コストが追加でかかります。しかし、再配達だからといって配送料金が追加で請求できるわけではなく、引き受けた時点の配送料金のみで再配達しなければなりません。再配達が増えるほど、配達会社の利益率は低下します。

生産性が低下する

生産性の低下は、再配達問題が大きく関係しています。再配達は、配送ドライバーの業務を増加させる要因です。本来なら、新しい荷物を配達するために使えるはずの時間やリソースが再配達に使われてしまうため、結果として新しい荷物を配達するための時間や人材が確保できません。結果として生産性の低下につながります。

顧客の手間が増える

再配達問題は、物流・配送会社側だけがダメージを受けるわけではありません。実は、受け取る顧客にも大きく関係します。再配達の場合、配送ドライバーは不在票を自宅ポストに投函し、顧客はその不在票をチェックして再配達を依頼しなくてはなりません。不在票を確認した時間によっては当日配送ができず、すぐに必要なものであれば夜間に営業所まで取りに行かなくてはならないでしょう。

受け取る側の手間も増加します。

再配達問題の解決方法

物流システムの導入

物流管理システムや配送ルート最適化ツールを導入することで、効率的な配送計画を立て、再配達の発生を抑えられます。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって、全体の物流プロセスを統合的に管理できます。

ヤマト運輸では、EC事業者のシステムとAPIで連携して配達直前まで受け取り情報を変更できるシステムを導入しています。対面以外に玄関前やガスメーターボックス、車庫などの置き配指定も可能で、利用者の受け取りニーズに対応しながら再配達率の削減を目指す取り組みです。

参照元:ヤマト運輸公式HP(https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/service/eazy/)

受取場所や時間の選択肢拡大

荷物の受取場所や時間を柔軟に選べる仕組みを提供することで、再配達の発生を防ぎます。コンビニ受取や駅ロッカーでの受取が選択できるようになると、顧客の利便性が向上するでしょう。

ジャパネットたかたは、顧客が最適な時間と場所を選択できる「時間指定配送サービス」を強化したことで、再配達率が7.8%となり、従来の再配達率を大幅に減少させました。

参照元:ジャパネットたかた公式HP(https://corporate.japanet.co.jp/newsrelease/20240328/)

物流システムを導入して再配達問題を解決しよう

ECサイトの普及で宅配便を利用する回数が増加する一方で、ライフスタイルの多様化により1回の配達で荷物を届けられず、再配達が増加しています。再配達問題は、物流業界だけでなく消費者や社会全体に影響を及ぼす課題です。解決のためには、物流システムの導入や事前に在宅を確認する仕組みを含め、1回の配達で荷物の受け渡しができるように環境を整える必要があります。

より効率的な配送のためにも、物流システムの導入を検討し、再配達問題の解決に取り組むことが求められます。

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