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そもそもピッキングシステムとは
ピッキングは伝票・注文書・指示書などに基づき、出荷する商品を集める倉庫内作業です。
人間の手によって行われるものなので、ミスが起きやすいことでも知られていますが、システム化することで数量確認、誤仕分け防止等を可能にします。
ピッキングシステムを導入するメリット・デメリット
メリット
倉庫内の作業は速さを重視するとミスが出ますし、確実性を求めるとスピード感が損なわれます。「速く正確に」は、現実的に難しいものです。
しかし、ピッキングシステムであれば可能。ミスの有無や、商品名・数量を確認し、データで管理。
ピッキング作業のみに集中できる環境で、かつミスの防止が期待できることから作業の効率化・コスト削減にもつながります。
倉庫内作業は、やはり慣れているスタッフの方がクオリティが高いもの。そのため、ベテランが揃っている時と、不慣れなスタッフの時とでは作業効率が大幅に変わります。
新人ばかりとなってしまった日には誤仕分けばかり…なんてケースも珍しくありませんが、ピッキングシステムを導入することで、属人化を軽減。誰が作業を行っても高いクオリティとなることでしょう。
デメリット
一方でデメリットとしては、保管場所が固定されてしまうことなどがあげられるでしょう。
ピッキングシステムを導入することで、物流倉庫内の製品の保管場所とシステムが紐づきますので、保管場所を変えるとなるとシステムの修正も必要になるため、頻繁に保管場所が変わるような場合は、逆に非効率な場合があります。
ピッキングシステムの導入にあたっての注意点
導入にあたっては、使いこなせなければ意味がありません。
そのためにはどのようなサポート体制を用意しているシステムなのかも確認しておきましょう。
新しいものを導入することで、それまで頼りにされていたスタッフたちからの反発も予想される点もポイント。丁寧な説明・コミュニケーションが求めらます。
システムはスタッフに使ってもらうものなので、現場スタッフに納得してもらうこともまた、重要。スタッフの気持ちを置き去りにすると、反発を招きかねません。
また、拡張性も重要視したいところです。他の外部システムとの連携やフルスクラッチの開発を考えているのであればそのための導線となるのか。
さらには予算。IT導入補助金を使える業者であれば導入コストの削減も期待できます。