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ここでは、バックオーダーにおける物流システムの活用方法やメリット・デメリットを紹介します。
バックオーダーとは?
バックオーダー在庫が切れているものの商品の注文を受けること
バックオーダーの意味についておさえておきましょう。
バックオーダーとは、在庫が切れている状態の商品でも、あえて注文を受け付けておき、在庫が確保でき次第発送するシステムを指します。
ファッションやスポーツ用品業界でよく見られる
バックオーダーが見られる例として、ファッションやスポーツ用品の企業が挙げられます。人気が高い商品が売り切れてもそのまま注文を受け付け、準備ができ次第発送します。
また、日本国内だけでなく、海外のECサイトでもよく見られます。
「入荷待ち」「予約注文」といわれることも
日本国内では、バックオーダーという言葉は、物流業界をのぞき一般的にはあまり浸透していません。その代わりに「入荷待ち」「予約注文」「予約販売」といった言葉で代用されています。ネットショッピングをしているとき、このような言葉を見たことがある人もいるでしょう。
バックオーダーを受けるメリット・デメリット
在庫を抱えるリスクを抑えられる
バックオーダーは、すでに在庫がない状態から、注文を受けて用意するシステムです。注文数に応じて商品を準備するので、売れ残りのリスクが抑えられます。
緊急の対応には不向き
通常は、在庫があれば注文を受け次第、すぐに発送されます。一方、バックオーダーの場合、在庫がないため、緊急の対応は難しいです。
いわば、顧客を待たせてしまうので、扱う商品によっては信頼や評価の低下につながるかもしれません。
管理に手間がかかる
「注文や発注が毎月決まっており、作業が固定化されている」といったフローとは異なり、バックオーダーは、注文と商品が流動的です。イレギュラーなケースが増える可能性もあり、管理には手間と労力がかかります。
物流システムでバックオーダーを受ける際のポイント
需要予測
流動的なバックオーダーですが、物流システムを使ってある程度の需要予測ができます。過去の売上、市場のトレンドなどのデータから発注を予測し、それに合わせて在庫確保を開始します。
顧客対応の強化
物流システムを使えば、在庫状況と入荷予測、出荷指示、さらにそれらの情報を使って顧客に納期を伝えることができます。
流動的でイレギュラーなバックオーダーでも、ある程度の納期がわかれば顧客にとっても安心感があります。管理を簡素化し、さらに顧客との関係性構築にも役立つ。物流システムはバックオーダーにとってベストな解決策のひとつといえるでしょう。
バックオーダーを受けるために物流システムを活用しよう
バックオーダーには、在庫を抱えにくいメリットがある一方、管理のたいへんさや顧客の信用などのリスクもあります。物流システムを導入すれば、手間と労力を軽減できるでしょう。