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パレット輸送は、大量の荷物を一気にはやく運べるため、ロジスティクスにおいて非常に重要な存在です。ここでは、パレット輸送の課題と物流システムがもたらすソリューションについてまとめました。
物流のパレット輸送とは?
パレット輸送とは、その名前の通り「パレット」と呼ばれる荷役台を使って輸送することです。木製、金属製、プラスチック製などさまざまな材質で作られたものがあり、倉庫内や運搬する貨物の下に敷いてある状態のものをよく見かけるでしょう。
パレット輸送のメリットとして、たくさんの荷物を一度に運べる点が挙げられます。パレットの上に荷物を積んで、フォークリフトなどで運びます。
物流のパレット輸送の課題
輸送にはフォークリフトが必須
大量の荷物をパレットに乗せるため、合計重量は相当なものになります。人の手で運ぶのはかなり厳しく、また、運べたとしても危険が伴います。
荷崩れの危険がある
パレットを使う場合、荷物をパレットに乗せるだけではなく、ラップなどで荷崩れしないように対策を施します。ただし、ラップを外す際に荷崩れを起こしてしまう可能性があります。
また、ラップを巻く段階で荷崩れを起こすこともあり、従業員の安全教育が欠かせません。
パレットに積む・保管するスペースが必要
パレット輸送に対応するには、広いスペースの確保が欠かせません。パレットに積む、パレットを保管するといったことから、作業エリアや倉庫内を圧迫する可能性があります。
物流のパレット輸送の課題に対する解決方法
フォークリフト導入と社員教育の徹底
前述の通り、パレットを使用する場合はフォークリフトも必須です。パレット輸送を導入する際にはフォークリフトの免許を取得し、また、安全性に関する研修も実施するとよいでしょう。
棒積みとオーバーハングに気をつける
荷崩れを起こしやすい原因として、棒積みとオーバーハングがあります。
棒積みとは、同じ荷物を同じ向きで積むことです。横方向の揺れに弱く、荷崩れを起こす原因になります。同じ荷物を積む際は、方向に注意しましょう。
オーバーハングとは、荷物を重ねる際、上に置く荷物が下の荷物より外側にはみ出ている状態で積むことです。
オーバーハングを起こしていると、上の荷物の重さにより箱が変形し、パレットに積んだ荷物のバランスが崩れてしまう原因になります。
物流システムを利用する
パレットのスペースに関する課題は、物流システムの導入がソリューションになります。
物流システムを使えば、パレットの状態、位置、輸送ルートなどが確認でき、いつ・どのくらいパレットが必要なのか・入ってくるのかを予測できます。これにより、大量のパレット在庫を抱える必要がなくなり、作業エリアや倉庫内のスペース確保が容易になります。
物流システムを導入してパレット輸送の課題を解決しよう
物流の効率化としてよく用いられるパレット輸送。フォークリフトが必須だったり、荷崩れの危険性があったり、また、パレットを管理する必要性もあるため、手間や負担は増えるでしょう。ただ、物流システムやパレットレンタル会社などを使うことで、容易に運用できる可能性は高まります。パレット輸送を検討する際は、ここで紹介した課題と解決策も念頭においてください。