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物流業界でよく使われる用語のひとつ、デバンニング。ここでは、デバンニングの意味や課題、解決方法を紹介します。
物流のデバンニングとは?
デバンニング(devanning)は、コンテナの中にある貨物を取り出す作業を指す言葉、物流業界ではよく耳にする用語です。
コンテナで貨物を運ぶ物流業界においては必須の業務で、デバンニングのはやさと正確さは業務効率に直結するといっても過言ではありません。
貨物を取り出すデバンニングに対して、貨物をコンテナに積み込む作業はバンニングと呼ばれます。
デバンニング作業の課題
労働環境が過酷になりがち
コンテナから貨物を取り出す作業は、地味でたいへんな作業です。単純な作業の繰り返しで、作業時間も長いため、過酷な労働環境になりがちです。
人材の負担を軽減するには、フォークリフトや運搬機器を導入し、スタッフの負担を減らすことが好ましいでしょう。
はやさと正確さが求められる
困難な作業であるデバンニングですが、原則として2時間以内に完了させるというルールが定められています。貨物によっては2時間以上かかってもOKなケースもありますが、場合によっては遅延金が発生することも。
ただ、はやさばかりにフォーカスしてしまうと、貨物やコンテナを破損させてしまう可能性もあります。はやさと正確さ、その両方が求められるデバンニング。見た目からは想像がつかない過酷な労働です。
物流のデバンニング作業の課題の解決方法
機械化により負担を軽減する
フォークリフトや運送用の機械などを導入することで、デバンニングの課題解決に期待できます。
また、過酷な労働であるデバンニングに人が集まらない場合でも、物流システムやロボットがあれば、デバンニングに対処できるかもしれません。
パレットを利用する
パレットを使って輸送し、そもそもコンテナを使わないのもひとつのソリューションです。時間効率と安全性において、コンテナよりも優れています。
デバンニングの業者へ依頼する
デバンニングの業務を請け負っている業者もあり、アウトソーシングも有効です。デバンニング業者であれば最新の運送用ロボットを保有している可能性もあり、効率アップに期待できるでしょう。
物流システムを導入してデバンニングの課題を解決しよう
単純な作業ながら、はやさと正確さが求められ、さらに重労働になりがちなデバンニング。パレットを利用したり、外注したり、といった解決策があります。また、初期費用は必要ですが、物流システムを導入し、機械化するのもひとつの手です。業務の工夫や物流システムにより、デバンニングの課題を解決しましょう。